00131:面倒くさい女


 

ビルのコンクリートと
たばこの煙のイメージが
重なって

天井の電灯がチリチリと
燃えている

僕の対面に座っている女は
ずいぶん前から知っている女で

周りの席に座っている人々は
死んだ魚のような目で
口をぱくぱくさせている

ハイライトとエスプレッソが
その女のいつもの組み合わせで
その口から吐き出されるのは
たばこの煙と答えのわかりきっている不満

僕はそんな繰り返しに
ずいぶん前から慣れていて
アメリカンと一緒に口にするのは
乾いたパンのサンドイッチ

大丈夫
ハイライトを押しつぶす灰皿で
山になっている煙草の吸殻より
僕たちの関係は、充実している



フライダンスステップ
06/05/05