00150:タンバリン


 

初めに見たのは
黒いしみだった
赤くゆれるろうそくの
明かりに照らされていた

夕暮れ時の空
くすんだ青い闇
融けたチョコレートをぶちまけたような夜が始まる

11才の少女が
冷たい空気の中
目を細めタバコに火をつけた

アスファルトの地面が
ザラリと揺れていた
少女はほんの少しだけ後悔した

スクラップ上の何処かで
ラジオが
ノイズを鳴らしている

行方知らずの人形が
それを聞きながら
月を眺めていた

タンバリン 頭の中で鳴っている
タンバリン 君を助ける理由がない
血の色の音色と 叩き続けるタンバリン
のどが枯れる夜
それの果てまで…

空を飛びたかった
闇を照らしたかった
手を握り元気をあげたかった

行方知らずの人形が
それを聞きながら
月を眺めていた

タンバリン 頭の中で鳴っている
タンバリン 君を助ける理由がない
血の色の音色と 壊れ始めるタンバリン
のどが枯れる夜
果ての果てまで…







フライダンスステップ
07/12/31